散歩道<5017>
経済気象台(734)・なでしこジャパン
ロンドン・オリンピックに向けて多くの日本選手が欧州へ旅立った。数知れない練習や怪我を乗りこえて代表の座をつかんだ若者に惜しみないエールを送りたい。
しかし、その思いを覆すようなニュースに接した。
昨年来、すばらしい活躍をみせてくれたなでしこジャパンが、同じ便で出発した男子サッカー選手とは異なる待遇だった。男子はビジネスクラス、なでしこはエコノミークラスだったという。欧州までは約12時間かかる。この差は何なのか。
これまでの報道によると、日本サッカー協会が従来のやり方に沿って決めたようだ。ただ、エコノミーの中でもややくつろげる席にしたという。そして、次回以降、見直すことも検討するという。
なでしこの多くの選手たちはアルバイトで資金を稼ぎながらプレーを続けてきた。そして、東日本大震災に打ちひしがれていた日本人にあれほどの感動を与えてくれた。その存在感は、男子チームに引けをとらない。
いろいろ理由はあるのだろうが、この問題を、よくある社会的事象とかたずけてはいけないと考える。男女の格差の問題は、企業も含め、社会全体で受け止めるべき大きな課題である。
ささいなことでも見て見ぬふりをすることは許されない。
不思議なのは、あれほど、熱狂的な応援を惜しまい若者たちから、今回のフライト格差を論じる声が少ないことだ。心なしかマスコミの報道も少ない気がする。
救われるのは、このフライト格差を監督や選手が問題としていないことで、勝利へのひたむきな熱意だけが感じられることだ。このなでしこたちを誇りに思い、勝利を願う。
12.7.25..朝日新聞
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備考:この問題が今迄話題にされなかったスポーツ界・組織全体も問題である。