散歩道<5016>

                         経済気象台(733)・ファストライフと日本人

 2002年2月の経済気象台は、ハンバーガー65円で売られている様子を取上げ、デフレとの付け合い方を論じている。それから10年経ったが、日本はいまだにデフレから脱却できていない。その要因の一つが、日本人の生活には無くてはならないものとして定着した新しいビジネスの存在であろう。
 今や、「ファストビジネス」が多分野に進出している。
 ファストリテーイリングは、ユニクロ
*1というブランドを通して、ファストファッションビジネスを浸透させた。低価格家具ブランドとして人気のニトリは、スウェーデンのIKEAとともにファストファーニチャ界を牽引している。
 フタミに代表される格安居酒屋チェーンは、低価格と幅広いメニューで若者相手にアルコールビジネスを大きく変えた。また、ビーチ・アビエーションなどの格安航空会社や、低価格で結婚式の費用に対する認識を変えたスマートウエディングなど、話題は尽きない。
 さて、消費者がファストビジネスに飛びつく理由は、何も低価格だけではない。素材、味、デザインなど、安いという以外に欲しいと思わせるこだわりが見られるからだ。
 それが、お金をかけずに、賢く、質の高い生活を送りたい今の消費者をしっかり捉えている。
 デフレの終焉
(しゅうえん)を期待する行政や企業の思いとは裏腹に今後、ファストビジネスが教育、輸送、レジャーなどの分野などに広がっていく可能性ある。それは、所得の低い層を支えるだけではなく、ファストライフが日本人の行動に根付いたと考えられるからである。 12.5.30 ・.朝日新聞

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備考:
人が買いたい思うのは、基本的には、欲しいと強く思うものだからだ。