散歩道<5008>                                       

                          経済気象台725)経済センサスに期待する

 
この2月、経済の国勢調査といえる「平成24年経済センサス活動調査」が始まった。筆者が勤務する会社も回答した。国勢調査は、日本に居住するすべての人や世帯を対象にし、国の最も重要かつ基本的な統計調査である。一方、これまで産業や経済に関し、国勢調査に匹敵するような統合的なものはなかった。
 経産省の工業統計調査、農水省の農業経営統計調査など、各省庁が所管産業ごとに個別に実施していた。
 調査項目や時期がバラバラで、これらを集計しても、日本全体の産業活動の実態が把握できるわけではなかった。
 そこで経済センサスの登場だ。キーワードは「すべて」と「同一時点」。調査対象は、すべての産業の全ての事業所・企業。農業から製造業・小売業、医療福祉業など幅広い。そして個人や法人の他、組合などの団体も含む。選考した基礎調査によると全部で635万という。
 産業分類を基礎に12種類の調査票が用意され、特性に応じた調査項目が設定されている。名称や種類のほか、売り上げ金額、費用、設備投資などの経理項目や従業員数など経営実態を映し出す詳細な情報を得ることができる。例えば、小売業なら開閉店の時間など、ゴルフ場なら年間入場者数などが判明する。
 この調査で、日本のすべての産業の実体が同一時点で明らかになる。特に国内総生産(GDP)の7割を占めながら、正確な市場規模が不明だったサービス産業の現況や地域別の動向が浮かびあがるはずだ。GDPの推計制度のアップにも期待が高まる。
 調査結果は来年1月から順次講評される予定だ。今から楽しみだ
   '12.4.6.朝日新聞

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備考調査結果が出た時点で、向うのは世界なのか、国内なのか、延ばすべき業界か、苦戦が強いられる業界か、地方都市の人口流出の問題なども検討の中に入れてもらいたい。