散歩道<4988>
耕論・オピニオン・緊迫する日中(3) (1)〜(3)続く
共に成長する道筋見つめ直せ
■ ■ 自由貿易進めよ
長期的に見ると、中国が社会の不満を抑えて成長を続けるには、自由貿易を進めざるを得ない。TPP(環太平洋経済連携競艇)について中国はいま、「要求水準が高すぎる」と考えていますが、加盟に意欲を示す可能性はあります。場合によっては、米国が加入のハードルを下げるかも知れません。中国が入ったら、時の米大統領の勲章となりますからね。反対に、中国が入らなければTPPの価値は半減します。
TPPあるいは東南アジア諸国連合(ASEAN)に日中韓など6ヶ国を加えたものなど、何が原型となるかはともかく、この地域がめざす最終形は米中を含むアジア太平洋自由貿易(FTAAP)だと、私は見ています。日本も中国も成長を維持するには、同じ方向に進まざるをえません。問題は、そのような構想を実現できるかどうか。争いをしていてはだれも勝者になれないことを、両国とも冷静に見つめ直してほしいものです。
'12.9.29.朝日新聞・中国経済コンサルティング会社「津上工作室」代表 津上 俊哉さん
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