散歩道<4972>

                               オピニオン耕論・団塊世代の第2幕(1)              (1)と続く(2)
                              人材を育てた後に別の奉仕を

 1974年生まれの私は正に団塊の世代です。戦後民主主義のもとで育ち、窮乏という最低の状態と右肩上がりの成長と繁栄という最高の状態をともに経験した。そんな共通体験を背景にこの世代には特有の政治意識があります。批判精神と保守性が同居しているんです。
 教育の影響が大きいと思います。戦前への反発か、小、中、高校の教師は総じて革新的でした。60年代安保のころ、岸内閣がいかに悪い政権か、教師が授業中に言うわけです。生徒にもおのずと批判精神が刷り込まれた。
 一方、団塊世代には高度成長で得られた豊かさを捨てられない面もあります。それゆえ根っこは保守的で、豊饒
(ほうじょう)をもたらした自民党を認めている。ただ批判精神もあるので、自民党が強くなりすぎるのは好まない。選挙では、与野党を伯仲させるため、社会党などの野党に投票したりする。政治学者だった頃、私はこんな有権者をバッファープレーヤーと名付けました。

'12,9.7..朝日新聞・熊本県知事・蒲島郁夫さん


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