散歩道<4965>
                         オピニオン・インタビユー・よみがえれ日本経営
                       カギは中間管理職現場とトップ結ぶ仲介役を鍛えよ(4)       

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・・米国流がダメなら、米国企業もダメになるのではありませんか。
  「米国流がダメというより、日本の完璧主義、過剰適応が問題なのです。米国は基本的にプラグマティズム(実用主義)です。とにかくやってみようということです。ルールは状況に応じて柔軟であるべきだと考え、実は大雑把。そうでないとリスクもとれないし、ベンチャー精神も発揮できない。一方、日本は大雑把なものを完璧に微細化してゆく。米国よりもさらに分析的に、そしてオーバーコンプライアンス(過剰な規範順守)に走る」
  「日本が過去に犯した失敗を多度rと、成功体験への過剰適応という問題に行き着きます。例えばシャ−プは液晶の生産技術を国内の亀山(三重県)に垂直統合して、外から見えないブラックボックスに閉じ込めました。技術のブラックボックス化で競争力を維持しようとしたのです。液晶の生産技術はノウハウであり、暗黙知の部分が多い。それを守りさえすれば強いはずだと思い込ん打。韓国のサムスンは日本の技術者を工学で雇い、暗黙知を形式知として経営に取り組み、グローバル展開を始めた。暗黙知をブラックボックスにするだけでは、汎用化のスピードに対応出来ないことに日本企業は気がつかなかったのです」

 '12.9.1.朝日新聞・一橋名誉教授・野中 郁次郎さん

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