散歩道<4856>
岐路に立つ産業(1)・超円高 モノつくれぬ ・・・・ 企業
海外へ苦渋の移転 (1) (1)〜(3)続く
日産自動車で使われる部品を作るオグラ金属。車両と直結して路面の衝撃を和らげるサスペンション部品を量産する大型機械がもうすぐタイに運び出される。部品工場・中小企業が海外進出は1980年代に本格化、海外へ仕事を増やすというだけでなく日本国内の事業を死守する意味がある。
海外へ出なければ生きていけない。
日本の自動車メーカーは2000年代1千万台国内で生産、内半分を国内で販売、残りを輸出してきた。生産に携わる雇用、景気波及効果を期待されたが、円高が待ったをかけた。輸出採算の悪化と国内大量生産の利点が天秤にかけられ、いまや日本で売る車も海外で作ることが例外でなくなった。その分国内が空洞化してくる。
しかし日産の志賀最高執行責任者は「『超・超円高』『超円高』の中で日本に残すものと出さざるを得ないものとの選別を始めている」と語る。
輸出が減り、輸入が増えて2011年31年ぶりに貿易赤字となった日本。企業の海外移転やグローバルな価格競争など、さまざまな困難に直面している