散歩道<4763>
インタビユー・オピニオン・ドルの落日(1) (1)〜(6)続く
一極支配が失速 ゆらぐ 基軸通貨 米に「失敗」の自戒
ドルやユーロの下落、そして歴史的な円高が止まらない。先進国の相次ぐ金融緩和で、市場には巨額のマネーがあふれている。ドルを基軸とした通貨体制派もう限界なのか。基軸通貨なき波乱の「G0(ジーゼロ)」時代を迎えるのか。ドルを切り下げたプラザ合意など通貨攻防のドラマを担ってきた「通貨マフィア」の一人、行天豊雄・元財務官に聞いた。
・・・外国為替市場の混乱がおさまりません。円はこの1年で、戦後最高値を何度もぬりかえています。
「通貨変動の最大の原因は、米国という疑問の余地のない超大国がなくなったからです。戦後の世界はよかれあしかれ米国の一極支配。ドルは米国の圧倒的な優位を支えとして、基軸通貨であり続けた。その米国経済がだんだん弱ってきた。稼ぐ以上にお金を使う宿痾(しゅくあ)のような過剰消費体質に加え、金融や情報の役割りがとても大きくなり、実態経済を支えている生産や投資が力を失った。世界の貿易や生産に占める米国のシェアは下がり、ドルも信用できないという感じがじわじわ出てきています」
「いまの超円高についていえば、物価下落が続くデフレに日本経済が陥っている限り、購買力をました円が買われて円高になる、という要因もあります。しかし根本には米国の覇権的な地位の低下がある」
・・・そのことを米国自身は自覚しているのでしょうか。
「サブプライム危機以降、経済と社会を再生しないといけないという意識は強まっています。これまでは、基軸通貨国だから、財政や貿易の収支が赤字でも自分でドルを刷ればよかった。世界中からお金が集まってくるのをいいことに、膨大な借金で身の丈以上の消費をしてきたが、それはもはやできない。ドルが基軸通貨でなければ、借金が積み上がることはあり得なかったわけで、米国はいま、基軸通貨を利用しすぎた代価を払わされている」
'12.2.7.朝日新聞 ・元財務官・*1行天 豊雄さん
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