散歩道<4723>
再生・日本政治3・11は第2の敗戦(3) (1)〜(4)続く
指導者は決断に責任を
・・・集団催眠にかかりやすいのはなぜですか。
小泉政権は郵政改革、民主党は政権交代、スローガンだけの選挙で勝った。日本人は尊王攘夷(じょうい)から4文字7音(8音)*3が好きで、王政復興、八紘(はつこう)一宇、鬼畜米英、それだけで近代史が書ける。単純化したスローガンは集団催眠にかける政治的テクニックとして使われる。危険なことだ。しかも国民の半分は選挙にいかない。政治家が劣化するのは国民が劣化しているからだ。国民のレベルが上がれば政治家も上がる。
・・・では日本におけるリーダー像とは。
日本でリーダーシップは軍事用語だった。原型は西南戦争で、素人を徴兵で集めた政府軍が、戊辰戦争を勝ち抜いた日本最強の薩摩軍を相手に、最新の武器で戦った。総大将は有栖川宮熾仁(たるひと)親王で参謀に山県有朋らをたてて打ち破った。大将が少々素人でも権威があり、優秀な参謀がいればいいというのが日本型だ。
昭和初期の「統帥綱領」では、卓越した識見とか決断力とか細かくリーダーの心得を規定した。でもそんなことが全部できる人は神様。結局、「威厳と人徳があればいい」ということになったが、できもしない幻想をリーダーに求めてしまうのはよくない。
'12.1.6.朝日新聞・作家・半藤 *1一利さん
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