散歩道<4683>

                          製造業から見た日本と世界(5)                          (1)〜(6)続く

                        細部にこだわり 部品で稼いでいく 名を捨て実を取る   

○ ○ 
 
・・・最後に残る日本の強みがあるとすれば、何でしょうか。
  「細部にこだわり、現場ですりあわせて、ボトムアップで出来栄えのいい製品にすることです。細部を練って積み上げていく力は、これは断然、強いんです。でも、それは同時に欠点でもあって、すぐ細部に眼が行くので全体を構想できない。部品点数10万点までのものを作るのは得意でも、スペースシャトルのような巨大なシステムを作るには向いていない。欧米の人間は、まずコンセプトから考えます。大枠を決め、細部に下ろしていく。アップルはその典型で、iPhoneやiPadのように、まずコンセプトありきで製品を作っていく」
・・・欧米の方が儲
(もう)かりそう。
  「それでも細部にこだわって頑張るしかない。部品で細かく稼いでいく。航空機でいえば、ボーイングやエアバスになれなくても、中小規模のシステムや大きなシステムの中の部品作りなら日本は世界最強です。そこに特化する。名はとらずに実を取る。アップルを目指さないのが日本の製造業の生きる道です」

'11.12.24.朝日新聞旭テック会長 入交 昭一郎さん


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