散歩道<4679>
製造業から見た日本と世界(1) (1)〜(6)続く
利益上がらぬ国内追い上げる新興国 先進国共通の苦境
東日本大震災に続く超円高で「メードイン・ジャパン」にはかってない逆風が吹く。世界経済は混迷を深め。日本が果たして成長できるのか怪しくなるばかりだ。長年、日本経済のエンジンだった製造業は今後も日本を支えられるのか。元ホンダ副社長で現在は旭テック会長として45年以上、製造業の最前線に立つ入交昭一郎さんに聞いた。
・・・日本の製造業は先々、日本の経済を支えられるでしょうか
「高齢化が進む日本は、市場としてどんどん縮小して、利益を上げることが非常に難しくなっています。魅力が減っている。モーターショウーにも海外の自動車メーカーが来なくなってきています」
「加えて、新興国との競争があります。旭テックは海外で鉄やアルミ製品を作っていますが、あるアルミ鋳物製品だと、原材料を抜いたコストはタイで半分、中国では3分の1。人権費だけでなく、土地も、電力も、工場建屋、製造設備も圧倒的に安い。したがって国内でつくものについては品質で差をつけるしかないのですが、追い上げも急です。私たちも5年は追いつかれない自信*1はありますが、10年後となるとどうか。普通の技術で、汎用品(コモディテー)に近いものは日本で作っていけなくなるでしょう」
'11.12.24.朝日新聞・旭テック会長 入交 昭一郎さん
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備考:*1日露戦争において伊藤博文は戦う前から、アメリカのルーズベルト大統領に停戦交渉を模索した、すぐに停戦交渉に入ることである。戦闘が長引けばそれに耐える国力は日本にないことを彼は一番知っていた。散歩道<4685>、 山本五十六は、近衛首相との会話の中で*1アメリカとの戦いで、1年間は思い切って戦えますが、それを越えて2〜3年戦う自信はありませんと言ったと伝えられている。散歩道<734>・・・・・・・・ニューアンスが似た表現であることに興味がある。2012年1月18日
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