散歩道<4672> 
  

                                インタビユー・オピニオン・北の国からTPPを考える(2)                         (1)〜(6)続く
                      土から離れた議論 農業を知らない 東京目線の思考

・・・海外からもってこられなくなったら、その分をまた国内で作ればいいのでは。
  「そんな簡単じゃありませんよ。私たちも土の改良に10年近くかかったんです。農業漬けの土地を10町歩買って、有機でやろうとしたら雑草や虫との戦いでした。山から落ち葉を拾ってきて入れたり、ニンニクをすりつぶして殺虫剤代わりに蒔いてみたり、色んなことをやりました。でも、土がよくないから育たないんですね。最終的に10年目くらいに炭を焼いたんです。炭を粉にしてつ土にまぜたら、そしたらね、やっとミミズが出てきたんですね。感動しました」
 「近所の農家の方たちも、そういう工夫をみんなやっています。ミニトマトを植えてみたら虫が来なくなったとか、そういう技術が今の農村の老齢化で若い世代に伝わっていかないんですね。若い世代は米国流の農薬を使い石油を使い、いわば工業化された農業になれ切ってしまっています。だから、石油がなくなったらどうしていいか分かりません。土をいじると、新たな発明があるんですよ。その成長を一度、止めてしまったら、回復は難しいし、消滅してしまうものもあるんです」

'11.12.9.朝日新聞・脚本家・倉本聡さん     


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