散歩道<4671>
インタビユー・オピニオン・北の国からTPPを考える(1) (1)〜(6)続く
土から離れた議論 農業を知らない 東京目線の思考
北海道・富良野を舞台に、ドラマ「北の国から」を世に出した脚本家の倉本聡さんが、いま環太平洋経済連携協定(TPP)への参加に不安を感じているという。東京から富良野に移り住んで34年。北国で自ら土に触れてきた倉本さんが覚える不安とは何なのか。そして、今の世界経済に感じる疑問とは。
・・・TPPの論議をどう見ますか。
私は経済の専門家ではないし、直感的な言い方しかできないけど、土に触れたことがない人たちの議論が続いているように思いますね。それで大丈夫なのか、不安感があります」
・・・不安感ですか。
「例えば、農産物で言えば環太平洋のどこかからいつでも持ってこられる、という考え方でしょう。でも、本当にそうなのかなぁ。石油はどうですか。いずれ枯渇するでしょう。石油がなくなったら、輸送がものすごく打撃を受けますよね。モノをどっかから自在にもってこられるということも、30年、40年は持たないように思います。もう少し長い目で見据えないと間違える気がしますね」
「全世界の原油の残量は、富士山1個分の容積に満たないと言われています。そこから、中国やインドもこれからもっともっと採っていくわけです。非産油国は、ものすごく弱い立場になると思うんですよね。日本は第2次大戦が始まる前に、そういう状況になったでしょう」
'11.12.9.朝日新聞・脚本家・倉本聡さん
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