散歩道<4646>

                          文化・音楽評論、原点を見つめ直す(3)                       (1)〜(3)続く
                              社会と接点探る動き盛ん

 自由なサロンに

 インターネット上で誰もが「批評」を自由に発信できるようになった今、音楽評論はどこへ行くのか。
 「このワインが最高、と断じるのではなく、この地方のこのワインもおいしいよ、というグルメ評にも似た『提案型』にならざるを得ない」と片山さん。
 音楽と社会との対話が広がらぬ現状に一石を投じるべく、今月船出するのが季刊「アルテス」(アルテスパブリッシング)だ。「ジャンル無用の音楽言論誌」を掲げた創刊号特集は「3・11と音楽」。論客はクラシックの書き手にとどまらず、坂本龍一、ピータ・バラカン、高橋祐治ら多方面にわたる。来週発売予定の第2号の特集は「Appleと音楽」だ。
 「音楽を軸に、誰もが自由に集うサロンのような場に」と編集者の木村元さん。「社会との関係性を意識しながら音楽を論じることで、現代に音楽評論はまだ有効だと証明したい」


'11.11.29.朝日新聞・吉田 純子さん

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