散歩道<4638>
インタビユー・オピニオン・資本主義経済よ、どこへ(6) (1)〜(6)続く
中間層の厚み大事 市場制度を精巧に 道は誤っていない
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・・・でも、市場経済は格差を生む宿命にあるのではないですか。
「市場競争は優れた能力を発見するための重要な社会的装置です。知識や匠(たくみ)の技に優れている人に褒美を出せば、社会のためにその力がより発揮しやすい。でも、たまたま生まれた家庭環境や、受けた教育の違いという偶然性で褒美の量が決ってしまうのはまずい。スタートラインが違ったり、足に重りをつけて走らされたりするのでは誰も納得しません。正義と公正さが大事です」「褒美の量もあまり差がつかないほうがいい、再分配政策が大切です。とはいえ、あまり再分配をやりすぎるとすべて結果平等になり、一生懸命やってもやらなくても同じになる。それでは働く意欲もなくなる。
・・・「市場資本主義にこれだけ問題が出るのは、我々がどこかで道を間違えたからではありませんか。
「いや誤った道ではありません。我々にはこれからもこの道しかない。今の装置を投げ捨てて中国方式にすればいいという話でなく、装置なり精度をもっと修繕し、精巧にしないといけないということです。経済学も20世紀初頭からみれば格段に進歩した。でも依然分からないことの方が多いんです」
'11.11.8.朝日新聞国際文化研究センター所長・*1猪木 武徳さん
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