散歩道<4637>

                         インタビユー・オピニオン・資本主義経済よ、どこへ
(5)        (1)〜(6)続く
                    中間層の厚み大事 市場制度を精巧に 道は誤っていない 

○ ○   

・・・日本ですぐに財務省陰謀論がささやかれるのも意味はあると?
  「国家にはそういう嫌われ者が必要です。とりわけ財政は。官僚の不祥事があっても表に出ない不健全な国はいっぱいある。不祥事が露見したりバッシングを受けたりするのは日本が健全な社会という証拠ですよ」
・・・米ウォールストリート占拠の標語は「1%が99%を搾取している」。そんな社会でいいのですか。
  「それではおかしくなるでしょうね。哲学者アリストテレスは倫理や徳の一番重要な点は中庸にある、と言った。多くを持ちすぎている人間の判断力は怪しい。何も持っていない人間も生きていく為に仕方なく暴力を振るったり強奪したりすることがある。ほどほどに持っている人が一番いい判断力を持っている。そういうのです。そんな社会の基盤を作るのが民主主義の前提です」
・・・・中間層が大事なんですね。
  「そうです。巨万の富を築いたビル・ゲィツやステーブ・ジョブスは憧れの対象でいいが、人間というのは自分よりちょっと多く持つ者に嫉妬心を向けやすい。そういう不平不満をなくすには、多くの国民が、自分の暮らしは『中の上』クラスだと感じる状態がいいのです」

'11.11.8.朝日新聞国際文化研究センター所長・*1猪木 武徳さん

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氏名・*1猪木 武徳2304,2546,<検>政治、<検>外国、<検>社説、