散歩道<4632>
インタビユー・オピニオン・記者が消えた街(6) (1)〜(6)続く
ニュースの発掘力 ネットは補えない 報道はNPOで
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・・・NPOの運営資金はどう調達するのですか。
「記者は民主社会に不可欠な公共財だということを住民や大学、財団、企業に理解してもらい、寄付を募る以外にありません。米国では寄付をもとにNPO報道機関が各地で設立された。たとえば、医療の取材空白を憂慮した財団が3年前、ベテラン医療記者たちを雇って健康ニュース専門社を創設した。法廷取材や州政府取材だけを請負うニュース配信社も生まれています」
・・・米国と違い、日本には伝統的に寄付を貴ぶ文化がありません。
寄付だけに頼らずに取材機関を作るには、大学を拠点にする方法があります。いま米国でジャーナリズム専攻者は大学生5万人、大学院生4千人。座学ではなく、街に放り出し取材させ、記事、写真、動画とも新聞社やテレビ局に買ってもらえる水準に仕上げる。アリゾナ州では大学制作の番組が週3回も定時放映され、大好評です」
・・・・記者が公益のために公僕として働く時代が来るのでしょうか。
「記者が公務員になってはいけません。役所や企業の為でなく、地元住民のための監視の目として働くようになれば、ジャーナリズムはおそらく永続していきます。教師や議員、警察官や消防士がどの街にも必要なように、記者も欠かせないと確信するにいたりました」
'11.10.29朝日新聞・元米誌記者・スティーブ・ワルドマンさん
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