散歩道<4597>

                         時事小言・ウオール・ストリート占拠             ・・・・・ 発想を変える
                               組織不在の21世紀革命(1)                
(1)〜(3)続く

 私たちはいま、革命の時代を生きているらしい。それも、何から何へ変わるのか、さっぱり分からない革命だ。
 ウオール・ストリートを占拠する運動を最初に知ったのは、インターネットのツィッターだった。誰かの呼びかけが次から次へとリレーされ、遠く離れた日本にも伝わってくる。多くの人が集まっているのに新聞やテレビは報道しない、主流派の報道は偏っているなどというコメントもついていた。
 実際、ニューヨーク・タイムスを始めとする主流派メディアは、この選挙運動を当初は黙殺していた。だが、ウオール・ストリートそばの公園に居座る人々が増え、ノーベル賞を受賞した経済学者スティグリッツも集会で演説するという事態を迎えると、まずアメリカ国外のメディアが注目し、最後にはアメリカのメディアも大きく取りあげた。インターネットから始まった運動がマスメディアも無視できない事件に発展した。
 反響は世界に広がる。10月15日土曜日にはロンドン、メルボルン、そして東京でも集会が催され、ローマで暴動にまで発展するツィツターの数も読みきれないほど激増し、各地の集会の模様はユーチュウーブを通して同時に中継される。それらを拾い読みながら、世界同時多発革命を目撃するような、不思議な気持ちに駆られていた。

'11.10.19.朝日新聞・東京大学・国際政治学者・*1藤原 帰一氏

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