散歩道<4589>
講演会・地震と生きる日本人 ・・・・・ 発想を変える
地震は予知できる、それは何千年前の地層をボーリングして調べることによって可能である。私たちのグループは秋田県男鹿半島の一の目潟の湖底の地層を何百b地中に打ち込んだ鉄管の中に採取した管の中に残された土の層を分析することで珪藻(白い珪藻は春、黒い珪藻は秋を表す)と土から、地震の爪痕を確認し、何年頃に地震が発生したかを残された資料と照らし合わせることで証明することができたのである。年層に1983年の日本海中部地震、64年の男鹿北西沖地震、39年の男鹿大地震などの古地震の記録がタービーダイト層として明瞭に残されていた。また、過去2万8000年の間にM9以上の地震は250回以上起きていたことが分かった。
中世には温暖期や寒冷期がある事も分かった。その気候の変動は、人の生活にも大きな影響を与えていることも分かった。
また、風水害や気候変動と地震は関係があることも分かった。
今回の地震を予知できなかった背景には、科学の方法に根本的な誤りがあっからではないかと思う。地震計を大量に何百台設置し、いくら現在のことを詳細に分析しても、未来の予知には限界がある。未来の予知を行うには、過去から現在を見て未来を予知するしか方法がないのである。
今回の地震から得るものは「物質エネルギー文明」から「生命文明」への転換が必要だということだ。近代ヨーロッパが生んだ物理学は、文字通り、ものの理を追及する学問で近代文明のシンボルだった。そのお陰で私たちは豊かな生活を満喫できた。しかし、それが行き着いた先は、現代の金融資本主義と市場原理で、お金中心の社会だ。物理学が核兵器を生んだことに象徴されるように、本質的に生命を軽視し、過去の歴史に学ぶ視点を見失いやすい文明原理をはらんでいた時代ではないかと思う。
過去の英知を未来に生かすことと、生命への深い思い(生命の尊厳)、この二つがこれからの時代を切り開くキーワードだと思う。(配布資料を参考にしました)
備考:日本の湖底から年縞を発見した。年縞(ねんこう)を分析することにより、過去の気候の変動や災害の歴史が年単位で正確に分かる。大地震があると湖盆がゆすられて、縞模様が中断し、タービーダイト層という撹乱層が形成されるため、地震の痕跡も復元できる。
'11.10.27.講演会・国際日本文化研究センター教授・*1安田 喜憲氏
関連記事:散歩道<検>氏名・*1安田 喜憲氏947.3575.4022、<1801>南極探検隊の地上3800bのボーリングの話、.<3578>講演会・環太平洋環境文明史、
備考:1964〜6年当時、先生の話で、理系で頭のいいといわれていたのは、物理、数学、化学、生物、地理の順だそうです。物理の人と議論してもどうしても勝てなかったそうです。彼等は信念をもっているからである。私は議論して勝てなかったのは歴史に興味を持って勉強している人です。この人と議論しても、どうしても勝てなかった経験があります。<81>理系と文系の営業感覚
![]()