散歩道<4584> 

                         耕論・オピニオン・ようこそ論争の解放区へ
                                 
言葉の死闘に驚きたい(2)
                           (1)〜(2)続く

人材発掘もどんどんしてほしい。テレビも新聞も、何かあるとすぐに識者を使いたがります。「専門家がこう言っています」と紹介すると、ニュースとしてまとまりやすいからです。でも、各メディアが同じような人選になって、「彼に聞けばこう話すだろう」と予想がつくような人ばかりが登場する。そこから脱しなければいけません。
 「面白*1い人」って、真剣にそう思っている。信じ込んでいるからこそ、その人の言葉に力がこもる。本気度が紙面を通じて伝わってきます。
 私たちの番組がステレオタイプから逃れられているか、というのは難しいところです。でも、そういう問題点を抱えていることは強く自覚しています。
 視聴者はニュースを見て「いい」とか「悪い」とか判断しますが、私はただそれをなぞるようなことは絶対に口にしません。「こういう見方もあるけれど、どうなの?」という別の視点を示すように心がけています。当たり前じゃないオピニオンを提示することで、予定調和から離れ、波風を立てたいんです。
 民主党政権には確かに悪いところがたくさんあります。それでもみんなが「もうだめだ」と思っているからこそ、私は「でもね」といいたいんです。民主党を擁護しているわけではなく、民主主義には政権交代が絶対必要だと思うからです。
 マスコミも野党的な批判を繰り返すのではなく、さまざまなオピニオンを通じて「政治を育てていくためのヒント」を示していくべきです。「白か黒か」にとらわれていては、この国は前に進みません

'11.10.21.朝日新聞・ニュースキャスター・安藤 優子さん 

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五木寛之さん読者には、寝そべって読む人、評論家で、おぬしやるなというふうに、隠した暗号を伝えたいと思う。