散歩道<4579>   

                       耕論・オピニオン・ようこそ論争の解放区へ                ・・・・・ 発想を変える
                              
 ビッグネームと読者結べ(1)
             (1)〜(2)続く

       あの日本新聞社が16日、新紙面に「日曜を考える」を始めるなど、オピニオンを強化しました。自由奔放で活気と混沌(こんとん)が支配する「論争の広場」にようこそ。

 どうすれば自分たちの「商品」がインターネット時代に適応できるか。あらゆる新聞がそれを見極めようとしています。「何がおきたのか」という基本情報はもはや新聞の独壇場ではなく、どこでも手に入る。だからこそオピニオンの時代です。
 新聞には、見識に裏付けされた質の高い分析・論評がますます求められています。フィナンシアル・タイムズ(FT)やグループの週刊誌エコノミストが好調なのは、それに応えているからです。
 私は政治評論誌からFTに迎えられた変わり種です。FTは論評を扱うコメント面に、大局的な発想と論争性、説得力に富む筆致を求めていて、それに向くと思われたのでしょう。コメント面は専属コラムニストと外部筆者がほぼ半分ずつ書いてます。エディエターの役割りは、最もホットなテーマと、それを最も面白く語ってくれる最もビッグなネームを探し出すこと。よそとは違う発想や争点を探し当てるコツが必要なのです。
 経済紙なので、読者の中核は投資家や経済人です。何がビジネスに影響を及ぼすかを知るには、政治リスクの理解が欠かせません。企業の四半期決算を見ているだけではだめで、「アラブの春」や福島第一原発事故がわからなければならない。たとえば原発事故では、日本という国がこの危機にどう対処し、それは現代日本のありようとどう語っているのか、といった論評こそが興味を持たれます。

'11.10.21.朝日新聞・ジェームズ・クラブツリーさん  

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