散歩道<4577> 

                             オピニオン変革期の日中
                               
首相次々 最も戦略描けぬ国(3)
               (1)〜(4)続く
      
●金融危機が転機

 
・・・その世界戦略の中で、日本との関係はどう考えていますか。
 「対日関係は、中国の外交上、とても重要です。日本は隣国だし、大国でもある。ただ、中国には挫折感がある。日本の首相があまりに早く代わりすぎる。我々の指導者と仲良くなったと思ったら、辞任する。また新しい人と関係を作り直さないといけない。これでは政治資源の無駄使いです」
 「さらに日本は、力をつけた中国にどう対応するのか、対中関係を見直している途中です。その過程で、不確実性が多すぎます。例えば、安倍晋三元首相や前原誠司氏のような強硬派がいれば、福田康夫元首相のような実務派もいる。我々は日本の対中政策がどこへ向うのか、明確に見いだせない。中国の大国外交で、対日関係が最も困難ともいえます」
・・・日本の政治が不安定な状況で、対日関係をどう築きますか。
 「長期的な戦略は描きにくい。野田佳彦首相が訪中しても、中国の指導者は『どれだけ首相を務められるのか』と内心思うでしょう。まずは野田首相を理解し、中国をどうとらえているかを観察する。明確な政策は出しづらく、現状維持となるでしょう」

'11.10.5.朝日新聞・復旦大学アメリカ研究センタ−教授・呉 心伯(ウーシンポ)さん  

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