散歩道<4574> 
   
                             オピニオン変革期の日中
                               
危機管理 仕組みを重層的に(4)
               (1)〜(4)続く

●国民の声に過敏
 

 ・・・偶発事故が取り返しのつかない事態になることが心配です。
 「東シナ海を平和・協力・友好の海にしようと、福田康夫首相時代に首脳レベルで到達したのは、素晴らしい発想の転換でした。第一歩としてガス田の共同開発を進めていかなねればなりません。ずっと、中国、日本の意図を確認し合う危機管理の仕組みを作ろうとしてきたのですが、まだできていないのは、非常に忸怩
(じくじ)たるものがあります。政府間、防衛当局間などあらゆる部門のメカニズムを重層的に作りたいと思っています」

●日本重視は続く
 ・・・来年の党大会で、トップは習近平
(シーチンピン)氏に代わる方向です。対日外交に変化は出ますか。
 「経済発展に寄与するための中国外交の重要な柱として、大国外交と周辺国外交があり、日本はそのどちらでもあります。自分たちの体制維持のために、次のトップに誰がなろうが、日本重視を続けるのは間違いないでしょう」
 ・・・外務省は中国に配慮しすぎだという批判はあります。
 「私もチャイナスクール(省内の中国専門家)の一人ですが、全くそうは思っていない。歴代の先輩も常にその時点での国益を考えてきたし、国家の外交を左右する判断は、首相、外相と相談して進めてきました。私はかって台湾で勤務し、台湾の人たちから『親台湾』と言われますが、外交をやる上では全く関係ありません。中国についても同じだと思います。


'11.10.5.朝日新聞・駐中国公使・垂 秀夫さん

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