散歩道<4572>  
  
                             オピニオン変革期の日中
                               
危機管理 仕組みを重層的に(2)
               (1)〜(4)続く

                               
 ・・・経済発展によって、政権の正党性が保たれているということですね。国内はそれほど深刻な状況なのですか。
 「中間層が増えていますが、彼らは多様な価値観を求め始めています。また、政府はインターネットを完全には管理できなくなり、いろいろな不満が出ている。就職できない若者が、何かあればネットで政府を批判する。限りない腐敗やインフレもあり、毎日200〜300件の暴動、集団抗議が起きています。胡錦濤
(フーチンタオ)国家主席は2008年12月の改革開放30周年の演説で『共産党の政権党としての地位は永遠でも、不変でもない」という衝撃的な発言をしました。当時はリーマン・ショックで、GDP(国内総生産)の成長率が落ちたという状況もありましたが」
 ・・・でも外に対しては威勢がいいですね。
 「GDPも世界2位になり、今までできなかったことができる国力がついたのが大きな要素です。一方で、国民が党への不満を外交にも向けてくるため、党は外に強く出てしまう傾向があります。一昨年から昨年にかけてで、尖閣の事案もその時期でした」

'11.10.5.朝日新聞・駐中国公使・垂(たるみ) 秀夫さん

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