散歩道<4545>
私の視点・日本の復興
「成長」を世界の手本に(2) (1)〜(2)続く
グローバルな課題や対策を話し合う国際交渉では、この「新経済学」をコンセンサス(合意事項)としておくべきだ。しかし今、各国の合意を効率的に得ていくというような政治的リーダーシップはまるで見えてこない。
そこで日本の出番である。私たちが支部の事務局を置いている国際経済交流財団が。すばらしい智恵を披露してくれた。日本はもともと経済効率を追うだけでなく、低所得者や高齢者を支えるというような社会的コストも考えてきた。だから「思いやりの心を持った資本主義」を進められるというのだ。
JEFはリーダーシップについても提案している。あまりにも多様な背景をもつ関係者が集まっても、利害が対立するばかりでなにも決まらないのであれば、似たような背景をもつ関係者でまずは小グループをつくり、合意づくりをリードすべきだと。
地震と津波で大被害を受けた東北地方の復興で是非日本らしいリーダーシップと合意づくりを見せてほしい。「思いやりの心をもった資本主義」を進めながら、日本の誇るハイテクも生かし、新エネルギーを普及させ、生態系を再生してもらいたい。
それが、資源の保全と雇用を確保する「持続可能な経済成長」となり、途上国、ひいては世界全体の手本になるはずだ。
'11.10.3.朝日新聞・ローマクラブ事務局長・元世界銀行副総裁・イアン・ジョンソン
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