散歩道<4515>

                               社説・テロ後10年の米国
                            武力超え,協調の大国へ(3)
                (1)〜(5)続く

失われた多くの命
 アフガニスタンでも、この8月に66人と過去最悪の米兵の犠牲者を出した。来夏までに3万3千人を撤退させる方針だが、その後の見通しは立たない。このまま戦闘を続ける意味を、米国民も見いだせなくなっているのではないか。
 米国の外にも、マドリード、ロンドンなどに無差別テロは拡散した。
テロの標的も広がり、8月末にはナイジェリアの国連ビルに爆弾を載せた車が突っ込んで20人を超す犠牲者が出た。国連藩基文(パンギムン)事務総長は「人助けのために人生をささげた人々に対する襲撃だ」と悲痛な声明を出した。
 オバマ氏はカイロの演説で「イスラム世界との和解」を提唱して期待を集めた。だが、地上部隊にかわる無人機での攻撃はイエメンやパキスタンなどで拡大している。虐待が明らかになったグアンタナモ収容所も、閉鎖を先送りにしたままだ。
 
'11.9.10.朝日新聞

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