散歩道<4514>
社説・テロ後10年の米国
武力超え、協調の大国へ(2) (1)〜(5)続く
危うい超大国の座
金融バブルに踊った経済も、リーマン・ショック以後は大きく傾いた。11会計年度の財政赤字は1兆3千億j(100兆円)に達し、信用の象徴だった米国債が格下げされる屈辱も味わった。「この10年間、われわれは歳入以上に支出してきた」とオバマ大統領も認める。
米国の行動によって戦場にされた国ではもっと多くの命が失われた。米ブラウン大学ワトソン研究所の推計では、イラクの民間人は12万5千人、アフガニスタンでは1万1700人、パキスタンでも3万5600人にのぼる。
イラクでは誤算続きの占領政策の末、全土で血で血を洗う宗派争いをもたらした。各派が対立する中、オバマ大統領は、「今年末までの米軍撤退」と公約したが、混乱を考えると完全な撤退は無理と見られる。
'11.9.10.朝日新聞
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