散歩道<4481>

                            オピニオン
・ 政治時評2011被災地の希望を、どうよみがえらせるのか      ・・・・・ 発想を変える
                              若者・女性「つながり」期待(4)               (1)〜(6)続く
                          
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玄田 震災のような異常な状況では、まずは性善説でいくしかない。復興にスピード感がないとの批判があるけれど、性悪説にたてばもっと時間がかかる。人を疑ってかからず、信じてみる。個人の所有から公共の利用へという大きな流れも、そこからしか生まれないでしょう。
宇野 復興会議の答申がどう生かされるか、まだはっきりしません。政権が取り組んでいる格好を示しただけ、との見方もあります。
玄田 霞ヶ関の官僚がこれほど目の色を変えて張り切っているのを、初めて見た。ここ数年、バッシングされ続け、若い官僚たちなんか始めて国民に期待されていると感じたんじゃないかな。官僚の言いなりになったということではありませんが、復興会議がよい意味で政治と官僚のつなぎ役になろうとしていたのだと思います。
宇野 意外ですね。 官僚*1の知識は役に立ったのですか。
玄田 特区などいろいろな特別措置の提案が打ち出されましたが、法律をどう生かすかを一番知っているのはやっぱり官僚。だから分からないことはどんどん聞いたし、分かれば釜石などの被災地にも伝えました。それは本来、県がやるべきなんでしょうが、県には入っていない情報もあった。異常な事態では国と地域をつなぐ仲介者が必要です。復興会議はその点でも一定の役割りを果たしたんじゃないでしょうか。

'11.7.23.朝日新聞 対談・希望学提唱者・東大教授・玄田 有史氏、ホスト東大教授・宇野 重規氏、

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