散歩道<4477>
世相(233)・東日本大震災の風評 と 文化(風・空気) ・・・・・発想を変える
これまでにこのHPで紹介している風・(空気)に関する記事は、散歩道<95>風の文化(1)、<102>風の文化(2)、<1383>思潮・「時代の空気について」寺島実郎氏である。どちらかいうと文化に関する記述が中心で、元々、日本人はこの様に場面を読むことが特別上手(じょうず)な民族のようである。今も日曜日の朝・民放TVの4チャンネルに関口宏さん司会の番組に、”風を読む”というコーナーもある。
しかし、このような文化は、西洋人には理解し難い種類のもののようだ。いい意味では、奥ゆかしさと理解されるが、その文化の深さや背景が理解できていないと、そのよさを気がつくことには時間がかかる。今のようなグローバル時代は、発言してこそ相手に伝わる時代にあっては、物言わずは、誤解される可能性もあると思う。
今回の原子力発電所の水素爆発で起こった原子力の放射線物質の拡散する様子は、スピーディにより風向きがどの方向に向うかは、時間ごと、日ごと、週間ごと、月ごと予測され、被害がどの地域に、どの程度影響を及ぼすか調査されていた。このため最初は原子力発電所から、10`範囲、次には20`範囲、次は30`範囲と非難区域が示され、住民は避難せざるを得なかったが、原子力の拡散の状況は詳細には発表されなかった。
放射線物質・拡散被害状況の調査で最初は、海水、次に野菜、次に魚、魚介類と発表が広がっていった。又、毎日の新聞・TVの報道による津波の被害の大きさ、福島第一原子力発電所の放射線物質の拡散事故の大きさが外国人の日本からの(観光客、社員、留学生等)撤退、という形がとられるようになり、その影響は来日外国人観光客の大幅減少という形で表れるようになっていった。7月になって少しはその影響も薄らいではきているようだが、福島、宮城、岩手、青森といったところにも観光客(国内・外国人を含む)は戻ってはこず、大きな被害を受けているよだ。又、7月になって、牛の餌である、藁(わら)を30`範囲の外であったにも関わらず、それを食べて育てた牛肉から放射線セシュームが国が決めた基準値以上に確認されたことである。(その原因は禁止事項の通達の畜産農家への不徹底、まさかと思う範囲の広さの放射線物質の拡散、調査範囲の問題等)。既に、その牛肉が全国の流通市場に既に出回っていたことである。
これらの一番の(風評)影響は、被害を直接受けた影響というよりも、噂・いわゆる”風評”によって客足が元へ戻ってきていないという形で出ている。
その原因に、詳しい本当のデーターを発表することを恐れ、政府の動きと、対応の発表の遅さとも関係があるように思う。