散歩道<4474>

                                 私の視点・ドイツの脱原発                                (1)〜(3)続く
                                    
熟議を経た民意が支える決断(1)

 ドイツは2022年までに原子力発電から撤退し、エネルギー政策の大転換への投資を一層強化していく。これにより、持続可能なエネルギー経済と再生可能エネルギーの全面的普及に向けた動きを加速させる。
 今回の決定は、野心的な課題を自らに課すものである。私たちは今、クリーンで、負担可能な価格で、なおかつ安全なエネルギー供給に向け、長期的な方向づけを後戻りの出来ない形で行おうとしている。目標達成には、将来中心的な役割りを果たすであろう産業部門に投資を行うことが重要となる。
 ドイツの決断は、社会の幅広い層の多数意見に支えられている。国内では長年にわたって、原子力の非軍事利用をめぐる議論が徹底的に行われてきた。そして、技術面、また計画性や経済性の観点からも、エネルギー政策の転換は実現可能という幅広い民主的な合意が出来たのだ。

'11.7.23.朝日新聞・独外相・ギド・ベスターベレ氏

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