散歩道<4473>
美術展・フエルメールからのラブレター
'11.7.24.NHK・日曜美術展で、ここに描かれた”手紙を読む青衣の女”の愛染めの色は日本で使われたものと全く同じ手法(染色)で作られたものだという。当日、この美術展を見た人達なのか、多くの人が見学にきている。この美術展を見ていて感じたのはやはり切り口(纏め方)だと思った。
元の絵では兄弟,、姉妹を代役に立てて描いた作品が多いという。全体が暗く描かれていたこともあり、光を主人公を引き立たす為に、背景に描いていた薄暗い額を取り外したり、画面から消したり、逆に物を増やしたりした絵もあるそうだ。
この作品群には多くの日常生活が中心に描かれている。日常生活に、西洋には宗教の教えが全て根底にあることがわかる。絵画を通して礼儀作法を教え、教育をすることが日常市民の生活だったようだ。それらを使って子どもは勉強に一生懸命するようになり、大人が指導した。
当時のオランダは(世界との交易が中心をなしていた。船に乗っての遠洋航海や漁業で生活をしている人が多く、手紙は出しても返事が返って来るのは、2年程たってからという。又、通信手段は手紙よりなく、だから手紙への思いは恋人・家族間も随分期待したものがあったようだ。それだけに、受け取った時のうれしさは大変であったようで、その様子を描がいた絵が今回の美術展の中心になって飾られている。
グーデンベルグの印刷技術は、広く知識が市民に広まることに貢献した。一般市民の文化程度はかなり上がったそうである。
社会的には色々な訴訟問題の発生は弁護士や著述家等の職業者も多く輩出することにもなった。
男女の恋愛関係は酒を酌み交わす絵で表現され、背景に描かれているものによって、その状況を示すことに役立っている。
男性の威厳を高める為に、絵の背景でその人なりを評価し、その社会的な立場を表現するのに役立てた。当時の本や、詩集など教養ある人物であることを示したり、武具や衣装で男らしさ、勇猛さを表現したり、又、遠く中国の陶器類や、中東の置物や、アフリカの装飾品等を飾ることで、裕福さを表現することに役立てたなど、周辺のものにも配慮されて描かれている。
中に書かれた説明によると、身振りは音楽と同じくと言葉を伝える力を持っている。音楽は恋愛と同義語、牡蠣は性欲を促進するもの、パイプと煙は時間そして命を消失させるもの。砂時計と頭蓋骨は時が過ぎ去ることと存在のはかなさを示唆するものであると説明されている。
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備考:美術展・京都展'11.6.25〜10.16.、宮城展11.10.27.〜12.12. 東京展11.12.23.〜'12.3.14.