散歩道<4436>
耕論・オピニオン・中国に飛び込む(1) (1)〜(6)続く
自信つけた中国人 行きつもどりつ さらに開放に動く
中国政府系金融集団で、投資銀行部門を率いる日本人がいる。徳地 立人さんは、20年代半ばまでの十数年を北京で過ごし、大和証券で東京、ニューヨーク、北京勤務を経て、中国最大手の中信証券に転じた。昨年、経済規模で日本を抜いた中国。この国の表も後も知りつくすバンカーは、日中ビジネスの今後を、どう見通すのか。
・・・大震災後、中国の人々が日本に寄せる支援や励ましからは、助ける立場になった誇りも感じます。「震災直後は、中国の友人や取引先、社員から本当に温かい言葉をかけてもらいました。日本人を直接知らない中国人も、戦争を通じてイメージしてきた嫌いな日本人ではない、秩序だった我慢強い日本人を見ました。経済規模の逆転という歴史的な事実に加えて、日本の大災害で、多くの中国人の日本人観に明らかな変化が生まれていると感じます。固定観念が薄れ、余裕や寛容のようなものが出てきた。一時的なのか、長く続くのかはわかりませんが」
・・・震災後の政治の混乱には、あきれているのでは。「でも、日本の民主制度のなかで、多くの人々が復興に参加し、結果として新しい社会を作り上げていけたら、それは中国の社会のあり方にも大きな影響を与えると思いますね。新エネルギーを経済活動にどう組み込むか、という日本の挑戦も、資源の調達に必死な中国はじっと見ている。技術だけではなく、こうした社会システムを含めて、学びたい部分を持つ日本でいられるかどうか。経済規模の比べっこより、はるかに大事だと思います。
'11.6.24.朝日新聞・中国・中信証券・ 薫事総経理 徳地 立人さん
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