散歩道<4434>
 
                        耕論・オピニオン・メディアと権力(3)               (1)〜(4)続く
                             
大統領はしばしばウソをつく

記者は邪魔者に

 最も印象に残るのは、文句なしに*1ケネディ大統領だ。彼は機知と洞察力を兼ね備えていた。特に尊敬に値するのはキューバ危機の際にとった行動だ。一歩間違えば米ソの全面核戦争に突入する危機を、外交によってぎりぎりで回避した。彼は過去の失敗から学ぶことの出来る人で、尊敬に値する。
 アイゼンハワー大統領も素晴らしかった。彼は軍産複合体の恐ろしさを熟知していた。ジョンソン大統領は高齢者向け医療保険制度(メディケア)を導入し、公民権プログラムを作るなど内政では優れた業績をあげたものの、ベトナム戦争の失敗で彼のキャリアは全てがご破算になった。私は記者の仕事で最も大切なのは、真実を見つけ、それを相手に認めされることだと思っている。彼らは都合の悪い真実について聞かれたくないし、真実を認めるのは非常につらいことだ。だからこそ、厳しいことを真正面から聞くこと、それが真実に迫る一番の近道だと信じている。そうして知りえた真実をありのままに伝えること、これが記者の義務だ。


'11.6.23.朝日新聞・元ホワイトハウス担当記者・ヘレン・トーマスさん


関連記事:散歩道<検>政治<検>戦争、<検>社説、<検>氏名・*1ケネディ4255