散歩道<4432>
 
                        耕論・オピニオン・メディアと権力(1)               (1)〜(4)続く
                             
大統領はしばしばウソをつく

メディアはしばしば「ウオッチドッグ」(番犬)と呼ばれる。「権力への監視役」という意味だ。だが近年、既存メディアがその役割りを果たしていない、という批判が強い。米国ジャーナリズムの栄光の時代を知る人に現状を聞いた。

 私は半世紀に亘って米国の最高権力者であるホワイトハウスで間近から取材し続けてきた。いつも厳しい質問を浴びせかけて、言葉や表情の微妙な変化から大統領の胸の内を読み取ろうと努力浴びせかけてした。なぜか?
 それは、大統領は自らを守るためにしばしばウソをつくものだからだ。例えば、米国はイラクに軍隊を派遣し、8年たってもいまだに駐留している。しかし、イラク戦争の大義とされた大量破壊兵器は発見されず、アルカイダとの関係もなかった。全くのウソだったのだ。しかも何千人の米兵が戦死した。これで両親がとがめない方がおかしい。

'11.6.23.朝日新聞・元ホワイトハウス担当記者・ヘレン・トーマスさん


関連記事:散歩道<検>政治<検>戦争、<検>社説、