散歩道<4425>
耕論・オピニオン・司法改革 その先は(1) (1)〜(2)続く
多様な人材必要なのでは
この10年で、日本の司法制度は極めて広範囲に、非常に速いスピードで変わりました。裁判員や労働審判など新しい導入された制度もありますが、最も大きいのは社会の中で、司法というものへの意識に変化が見られる世になったことでしょう。
日本では長く「司法は法曽三者のもの」と考えられていました。その典型的な表れは「司法制度の改正にあたっては、法曽三者の意見を一致させて実施するように努めなければならない」とした、1970年の参議院決議です。様々な改革が提案されても、法曽三者が反対すれば実現できませんでした。
しかし、「国民にとって、どのような司法制度が必要か」という視点が最も重要であることは言うまでもありません。2001年に司法制度改革審議会が提言した改革が10年でこれだけ進んだのは、過去のしがらみにとらわれず、この視点にたった提言だったからだと思います。
特に、裁判員制度には目を見張ります。「変わらないだろうと」思われてきた日本の刑事裁判を大きく変えています。裁判員の参加によって争点の整理や口頭主義の重視が本当に実現しました。裁判員経験者が増えることも、国民の法曽に対する意識の変化がさらに進むきっかけになるかもしれません。
'11.6.14.朝日新聞 東京大法科大学院教授・ダニエル・フットさん
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