散歩道<4415>
                        第66回春の院展佐渡裕さんのベルリン・フイルハーモニー指揮

 今日'11.6.9.京都高島屋の美術展には多くの見学者が見えていた。写真と見紛う作品、時間ともに移り変わる夕映え時の自然の姿や、色の使い方、ガラス越しの絵、松ぼっくりのぽこっと出た実、構成、発想のユニークさ、女性の優しさや美しさ等、興味引かれる作品が多い印象である。それは何だろうと考えた。(先日、見た別の美術展では、印象深い絵に合わなかったことが、そう意識したのかもしれない)(一流の画家の作品を評価なんて、厚かましすぎることを許しを請わなくてはいけない)が、今回は初入選の作品も多い。彼らは、多くの一流の先生が数多く輩出している美術界グループの中で、鍛えられる大変さと、目標がそこにあることの居心地はどんなものだろうと考えながら観賞していた。
 帰って、美術年鑑を見て日本画、西洋画どちらにも多くのグループと多くの人がその組織を構成していることを再認識するとともに、その中で力が認められることは大変なことだろうと、ここにも厳しい社会の中の現実を見た感じだ。やはり人を引きつけるものは、下記にも書いたが、やる気と集中力と絵をかく楽しさ
(絵を描くことが兎に角好き)が、見る者の魂を揺さぶるのではないかと思った。

 この美術展を見、文章を書きながら、先日見た
NHK佐渡裕さんのベルリン・フイルハーモニーでの初指揮の話を聞いた。佐渡さんは初日の練習日、最初に東日本大震災に寄せられたこの楽団からの行為にお礼を述べた後、自分の考えていることの何ヶ所かの演奏のポイントを(長く、低く、伸ばして、テンポよく等自分の考えを明確に)、団員に伝えた。日本人団員の一人の指摘では、最初の10分間の指揮者の練習を見て、(気にいらないと)自分流に団員は勝手な演奏をするらしい、(それが出来るほど団員が力を持っているということではあるが)。彼の練習の指揮は無事終わった。演奏日当日は観客は満席、指揮は始まった。汗びっしょりでやる気と集中力の全力投球の姿が団員の心を揺さぶった、奏でる音の中に魂を伝えることができたようだ。それこそが音楽の幸福感であり、指揮する者の喜びであるという。観客は満足した様子でアンコールの拍手が鳴り止まなかった。指揮者に必要な事は団員が、自分達で音楽をつくっていると思わせることだそうだ。佐渡さんは小学生時代からの願いを(ベルリン・フイルハーモニーで指揮すること)達成できた。団員から再度指揮を依頼される日が来ることを願っているという。
関連記事:散歩道<検>氏名・佐渡裕678.420.2434.2651、<検>美術展・絵画展、

備考:
'11.11.3.NHKに佐渡裕さんと佐田まさしが共演、お互いが今回の東日本大震災の被害者に音楽に携わる者として何ができるかと随分考えたという。歌を聴き、演奏を聴くことにより、人は元気を与えられるのではないかと考え、この企画をした。観客の皆さんが喜んでいてくれている様子に、感激し本当にやってよかったと思われたそうである。佐渡さんの汗びっしょりの姿が印象に残った。ご苦労さんでした。