散歩道<4412>
耕論・オピニオン・脱原発
電力蓄え自由に出し入れ(2) (1)〜(2)続く
「蓄えた電力を、全体の状況に応じて自由に出し入れをする」のがスマートグリッドの本質です。自然エネルギーによる発電量を吸収できるうえ、ピーク時の電力使用量を抑えるこよもできる。これまではピークの時の一瞬の電力供給を賄うため、原発をはじめ莫大な設備投資をしてきたわけですが、それも減らせるでしょう。
発電量に応じてきめ細かく電力料金を設定すれば、例えば、安い時に電気をためておくことも可能で、一般家庭にも利点は多い。「我慢のいらない賢い節電」が可能になるのです。
ただし、スマートグリッドは万能ではありません。どこまで自然エネルギーを受け入れられるか、電力のピーク時使用量を減らせるかは、電力ネットワーク全体の「電気を蓄える能力」に依存するからです。幸い、蓄電池もヒートポンプ給湯器も日本の得意分野です。技術革新は必ず起きると見ています。
まず政府の「エネルギー基本計画」で2020年までに原発を9基増やすとしていたのを代替エネルギーとスマートグリッドで、できる限り置き換える。それが原子力への依存度を減らす現実的な第一歩だと思います。
'11.5.10. 朝日新聞・早稲田大学先進グリッド技術研究所長 林泰弘さん
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