散歩道<4411>
耕論・オピニオン・脱原発
電力蓄え自由に出し入れ(1) (1)〜(2)続く
「脱原発」には、太陽光発電や風力発電をどんどん普及させればいい。そう考えている人もいると思いますが、これらの代替・自然エネルギーには、大きな問題があります。日照時間や風速などの自然条件によって、発電量が大きく左右されてしまうということです。不安定という点で「暴れる電力」と言ってもいい。
電力の供給で「品質管理」は重要な課題です。発電量と使用量のバランスをうまくとり、東日本の場合でコンセントの電圧を95〜107ボルト、電気の周波数を49・8〜50・2ヘルツに保つ必要がある。送電ネットワークに自然エネルギーという「暴れん坊」が大量に入ってくると、発電量の変動が激しくなり、電力の品質管理が難しくなってしまうのです。
現在研究を進めている「スマートグリッド」は、こうした問題を解決する可能性を秘めています。電力ネットワークと情報ネットワークを結びつけ、電力の供給と消費を効率的にコントロールする構想です。
これまで、電気を蓄えるのは難しかったのですが、各家庭に電気自動車が普及すれば、そのまま蓄電池として活用できる。電気自動車につかって劣化した電池を家庭用に転用したり、家庭用のヒートポンプ給湯器を使って熱エネルギーの形で蓄えたりすることも出来ます。
さらに、スマートメーター(通信機能月電力量計)を各家庭に置けば、発電量が多い時に自動的に電気や熱エネルギーを蓄え、発電量が少ない時には、家庭内の電力需要をそれで賄えるようになります。
'11.5.10. 朝日新聞・早稲田大学先進グリッド技術研究所長 林泰弘さん
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