散歩道<4402>
経済気象台(664)・発想の転換で創造的復興を
復興には、発想の転換が必要となる。問題はどう発想を転換するかだ。
経済の体力は落ちており、震災前から私たちはGDPの2倍の政府債務を抱えていた。
これまでと変わらぬ生活の維持を国民に求めていると考え、実力以上に財政で支えてきた結果である。これまでは国民貯蓄の範囲に収まっていた政府債務もあと数年もすればはみ出し、ギリシャ危機の水準になりかねず、国民の生活を切り詰める事態に陥る可能性もある。加えて今後は、大災害の復興に膨大な財政支出が必要である。
国債か増税かの前に、財政を破綻(はたん)させない為には、いかに国民の生活設計を見直すのか。または、どのようなイノベーションに挑戦し、再び世界の上位に立つほど生産性を上げるのか。東北だけの復旧でも復興もなく、日本全体の復興なくしては道は開かない。そこを曖昧にすれば、再び国民の目を真実からそらし貴重な時間を浪費することになる。
国民が危機の実態を知り、本気になれば道は開くはずである。例えば財政赤字の大きな原因、社会保障の見直しである。発想を変えればいろいろ可能性がある。例えば医療の考え方について、病気の治療から、病気にならないことを重点を置く予防医療に思い切って転換すれば、財政赤字を大幅に減らすことが出来る。医療従事者には大きな挑戦だが、すべての面で発想を転換してゆけば、身を縮める消極的な対応いだけではない、創造的な日本復興が出来るはずである。
海外メディアが注目した本来の日本人のもつ協働の知恵や誠実さなどの発揮が期待されるのは、正にそのような面だと思われる。
'11.5.18.朝日新聞・
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備考:このテーマで、気になっていることを思い出した。今、東北大災害のこと以外地方が話題になることはないが、地方都市の経済的な疲弊は深刻なものだ、特に商店や中小企業等は大手企業の進出により経営を続けることが困難だという話を聴くことが多い、後継者の問題、資金繰りの問題等(小・中・高の同窓会に出席し知る)、これらを含め、日本全体がこの様な状態では、日本経済の先行きは本当に心配である。政治家は全国的なことも視野に入れて(現地に何度も足を運び)、今現在の日本の状況を考えて行動して頂きたい。2011年6月11日 2011年6月13日
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