散歩道<4376>
耕論・オピニオン・3・11復興考
街の再建、時間・手間かけ(3) (1)〜(3)
「ア−キエイド」という建築家による復興支援組織ができました。そこが、まず失われた街全体の模型を作ってみよう、という提案をしています。そんな方法も有効かもしれません。
今回、東北大の建築学科の建物が大破しましたが、鉄骨鉄筋コンクリート造りで、耐震補強もしていた。一方で学生がシェアハウスとして使っている築40年くらいの木造家屋は被害がなかった。建物の強度を上げることは必要ですが、地盤が違うので、一律に同じ耐震基準の網をかけるのではなく、細かい場所の差を反映できないか。
地震で天井が落下した建物がけっこうあり、東京の九段会館では亡くなった人も出ました。でも、構造体そのものに損傷がなければ、非構造部材の天井をしっかり作り直して、九段会館は残せるのではないか。
そういう細かいところを見ていくためにも、復興を急ぎすぎないことも重要ではないでしょうか。
'11.5.19.朝日新聞・東北大教授・五十嵐 太郎さん
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