散歩道<4370>
耕論・オピニオン・3・11復興考
ものづくりをエンジンに(3) (1)〜(3)
注目しているのは、川を中心にした「領域」という捉え方です。昔から生活圏だったり地域のアイデンティティーの一つだったりしました。今回も宮古市では「困っていたら閉伊川の上流から支援物資ががんがん届いた」と言います。山間部まで流域全体が合併していたおかげですね。「海がやられたら、山が助けてくれた」わけです。
流域を基本に考えたらどうでしょう。海岸部の水産物と山間部の農産物を組み合わせて地域独自の産物をつくったり新しい産業を立ち上げたり出来ないか。そんなことを考えています。
三陸にあるコネクターや金型、空圧機械など世界トップクラスの工場の大半は高台にあったため、津波にやられませんでした。被災した素材系が復旧すれば、半年ぐらいで戻ると思います。
東北のハイテク関連では半導体と並んで自動車製造に「伸びしろ」があります。大手の組み立て工場が二つあります。1工場当り年産30万〜40万台がコスト的に最適とされていますが、東北の2社はどちらもそこまで達していません。電力さえ安定すれば、文字通り東北復興の「エンジン」になるでしょう。