散歩道<4365>
                             
                          耕論・オピニオン・3・11復興考
                          真の地方自治 創造しよう(1)                (1)〜(3)

 未曾有の大災害で宮城県の市町村が大変な被害を受けた。家を失った被災者の生活、津波に田畑が襲われた農業、船や港などの産業基盤を失った水産業は立て直せるだろうか。県知事を務めた者として、大変心を痛めています。がれきの中から未来への展望と希望をすぐに見いだすのはとても難しいことです。それでも1日も早い復興をと願わずにいられません。
 一方で元の姿に戻すだけの復興ではいけないと思う。打ちひしがれている人々に夢や勇気、エネルギーを与えてくれる復興こそが望ましいと考えています。それには、復興を超えた「創造」という、よい高い目標を据える必要があります。
 これまでの日本になかった新しい町ずくり。それはゼロからのスタートだからこそ、逆に可能ではないでしょうか。海沿いの住居を高台に移すというような物理的な意味合いだけでなく、自治体経営をまったく新システムに生まれ変わらせるという意味も込めてです。

'11.5.19.朝日新聞・前宮城県知事・浅野 史郎さん  

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