散歩道<4363>
オピニオン・インタビユー・原発事故の正体
産業界や専門家に判断独占させず 市民の関与すすめよ(5) (1)〜(6)続く
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・・・近年、温暖化問題への解決策として再び原子力への注目が集まっていました。
「原子力依存か気候変動か、というのは忌まわしい二者択一です。温暖化が大きなリスクであることを大義名分に『環境に優しい』原子力が必要だという主張は間違いです。もし長期的に責任ある政策を望むのであれば、私たちは制御不能な結果をもたらす温暖化も原発も避けなければなりません」
「ただ、明日にでもすぐそうしなければならないと言っているわけではありません。多分長い時間が必要。しかし、そこをを目指さなければならない。ドイツ政府は福島の事故の後、原子力政策を検討する諮問委員会を作りました。私も参加していますが、政府に原子力からも温暖化からも抜け出すタイムテーブルを示すよう求めることになるでしょう」
・・・・第2次大戦後、日本の政治指導者たちは原子力を国家再建の柱の一つと考えました。しかし福島の事故では、それが国家にとって脅威となっています。
「昨年の秋、私は広島の平和記念資料館を訪れ感銘をうけました。原爆がどんな結果をもたらすかを知り、世界の良心の声となって核兵器廃絶を呼びかけながら、どうして日本が、原子力に投資し原発を建設してしてきたのか。疑問に感じました」
「確かに原子力政策は国家主権と深く関わっている。ドイツにもそうした面はあるけれど、今、ドイツではこういう考えが広まっています。他国が原子力にこだわるなら、むしろそれは、ドイツが新しい代替エネルギー市場で支配権を確立するチャンスだ、と。今は、この未来の市場の風を感じるときではないでしょうか。自然エネルギーへの投資は、国民にとっても経済にとっても大きな突破口になる」
'11.5.13.朝日新聞・社会学者・ウイルリッヒ・ベックさん
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