散歩道<436>

                        世界の窓「日中」改善、隣人も注視

 世界の窓に元韓国外務大臣・孔魯明(コンノミョン)様の投函記事が出ている。今年は1963年の韓日国交正常化から40年、日本が旧大韓帝国の外交権を接収し、半島の植民地化に乗り出し締結してから100年なる。両国関係の歴史に向ける韓国国民の思いには複雑なものがある。まずは未来志向の友好関係構築を目出す「韓日友情年2005」の各種行事が目白押してある。そんな折、韓国の外交通商部はかねて懸案であった国交正常化交渉に間する交渉記録のうち、請求権関連文書の一部をはじめて公開した。さらに、8月までに交渉関係書類の全面公開を期す構えだ。殖民地時代を清算することにより、過去の問題が両国関係の未来の足かせになるのを排除したいというのが政府筋の説明である。ただ、従軍慰安婦、サハリン残留韓国人、原爆被害者などの問題は65年当時論議されなかったことから、今後、両国の協議によって円満な解決を図ることが望ましい。51年10月に始まった韓日交渉は、紆余曲折を経ながら大平正芳メモによる援助、83年の中曽根首相訪韓の際、政府の途上国援助など合計40億ドル相当の対韓特別経済援助に発展、一方中国には3兆円にのぼるODA資金による経済援助をしてきた。99年の北京新空港も日本のODA資金が投入された。このような事態の背景には韓国・中国の政府や国民の間に過去の歴史に対する認識のずれがある。韓日関係が目に見えて改善されてきた今日、日中関係が歴史認識の問題で揺らいでいるのは東アジアの友人として非常に残念である。最近の報道によれば、日中間でも日米関係と同じようなハイレベルの戦略対話が定例化するという。米中関係が過去のどの時期よりも良くなったことを挙げていた。東アジアに新しい協力の時代を迎えるための共同体構築は、日中間の協調なくしては不可能であることを、かみしめるべきであると思う。北朝鮮は最近、6者協議への参加を無期限で中断し、核保有を宣言した。お家芸の瀬戸際外交だ。これに有効に対応する為には、他の5カ国、特に韓米日3国と緊密な連携が必要だ、その意味でも日中間の政治関係はなるべき早く修復されればこれに越したことはない。

'05.2.23.朝日新聞元韓国外務大臣・孔魯明(コンノミョン)