散歩道<4354>
社説・余滴・原発を突き放す国の「常識」(2) (1)〜(2)続く
発電と送電は分離され、送電線は開放された。その結果、熱供給と発電を共に行うコジェネ、そして小規模発電者の参入が相次いだ。
北欧は貧富の格差の少なさや社会保障の手厚さで知られている。しかし経営に失敗した敗者には市場からの退場を求める厳しい面もある。
東京電力の賠償問題について、現地の政府高官は「東電のいくつかの発電所を売却して賠償費用をまかない、電力市場の自由化を進めてはどうか」と語った。彼にとってはそれが「常識」なのだろう。
原発への突き放した態度と対照的なのが、再生可能エネルギーへの支援だ。
バイオマス、風力などの発電者の手元には追加の支援金が入る。2020年にエネルギー消費の半分を再生可能エネルギーにするのが目標だ。
スェーデンの「常識」をあがめ奉る必要はない。しかし、日本経済の競争力強化と、化石燃料への依存脱却という目標を実現させるために、いま何が必要かと考える。その点は学びたい。
東北の復興と日本の再生のためには、新しい発想が必要だ。私たちの 「常識」を疑うことから始めよう。