散歩道<4343>
時事小言・原発と核兵器(2) (1)〜(3)続く
危険直視し具体策へ道を
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原子力発電を支持する主張にも一里はあった。原発以外の方法で十分な電力供給が実現できるのか。火力発電による大気汚染や水力発電のための環境破壊を受け入れることが出来るのか。電力消費を大幅に減らした暮らしなど成り立つのか。そんな声を前にすると、原子力発電もやむを得ないのかという気持ちになった。
しかし、「原発推進」と「原発反対」の二者択一のなかで、原子力発電の危険性をどのように削減するかという具体的な政策課題がどこかに忘れられてしまう。なかでも大きいものが、老骨化した原発のゆくえだった。過去の安全性基準に沿って作られた発電所は危険だったが、廃炉には膨大な支出が必要となる。日本ばかりでなく多くの国で、老骨化した原発の操業延長が決定されていた。「原発反対」論に耳を傾けていれば、福島第一は操業を停止していたかもしれない。
'11.5.18.朝日新聞・東京大教授・*1藤原 帰一氏
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