散歩道<4331>
私の視点・ビンラディン後の中東 (1)〜(3)続く
「日本ブーム」対話深める好機(2)
ジャナドリア祭で日本が選ばれたのは、アブドラ国王自身がこの番組に強い関心を示したからだという。衛星放送で放映後、サウジだけでなく湾岸各国が児童による教室の掃除を取り入れ始めた。
西部ジッダに住むリポータ役のアハメド・シュケイリさんは番組が注目を集めた理由についてこう解説する。「この国では多くの人が、イスラムこそが最高の宗教と思っている。でも聖典コーランが説く誠実さ、清潔さといった価値観をどの国よりも体言していたのが、イスラムとは無縁の日本だった」
メッカ、メディナの二大聖地を抱えるサウジアラビアは、イスラム教スンニ派で最も戒律の厳しいワッハーブ派が主流の国だ。レストランの入り口は男性客用と家族客用に分かれ、酒やポルノは厳しく禁じられている。国際テロ組織アルカイダのオサマ・ビンラディン容疑者や9・11テロ実行犯大半の出身国であり、アフガニスタンで復古的なイスラムを掲げた旧タリバン政権を一時は国家承認していたことから、欧米からの「サウジたたき」もあった。
'11.5.9.朝日新聞 中東アフリカ総局長・*1石合 力氏
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