散歩道<4330>
    
                    私の視点・ビンラディン後の中東・(サウジアラビアから)                      (1)〜(3)続く
                          
「日本ブーム」対話深める好機(1)                      

 サウジアラビアで日本ブームが起きている。4月に首都リアド郊外で開かれた国家的な文化祭典「ジャナドリア祭」では、周辺諸国以外唯一の招待国に選ばれた。パピリオン「日本舘」では、車や3Dテレビなどの日本製品や伝統文化のほか、東日本大震災の報道写真パネルも展示され、約30万人の人が訪れた。
 ブームのきっかけは考察という意味をもつサウジの情報バライティー番組「ハワーテル」が、ラマダン(断食月)の時期に合わせて毎日15分、30回連続で日本を特集した2年前の秋にさかのぼる。
 サウジ人の人気リポーターが日本の学校を取材、児童が給食の給仕や教室のそうじをしながら、規律を身につける姿は、出稼ぎ外国人任せのサウジ人には驚きだった。
 「東京の正直さ」という特集では公園に財布を置き、隠し撮りした。子ずれのカップルが拾うと、当たり前のように近くの交番に届けた。視聴者からは「やらせ」を疑う声すら出た。中東のある都市で試すと、中身を抜き取られた財布は道端に捨てられた。

'11.5.9.朝日新聞 中東アフリカ総局長・*1石合 力氏

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