散歩道<4329>  
       
                            私の視点・防災と復興                           (1)〜(2)続く
                              災害対策省の設置が急務(2)

 災害対策大臣はまず被災者の保護、仮設住宅建設などに全力を挙げる。復興計画をいち早く示す。永続的政策としては長期計画を策定する。あらゆる災害に対処するため、人材を養成し、研究機関の充実を図り、内外の大学・研究所との情報交換を密にし、日本全土の実地調査を行う。
 財源の確保も重要である。復興などの財源の一つとして「百円基金」を提案したい。全国民に対して毎月、子供10円、中高生100円。大人500円の
*1寄付を義務づける。基金創設によって、災害には国民一人ひとりが備えなければならないという意識を養うことが出来る。
 人間はこの世にある限り、疾病と災害から逃れることは出来ないが、50年ほど前まで病人の多くは現在の被災者と同じ状況に置かれていた。健康保険制度が未熟だったためだ。しかし、1961年に国民皆保険体制が整えられ、状況は一変した。いまや日本は世界に誇る医療大国だ。理想にはほど遠いものの、日本の医療はあらゆる疾病に対応可能な体制を整えている。
 他方、災害に関しては50年前と同じ悲劇が繰り返されている。災害大国であるにもかかわらず無為無策のままである。目下の災害に対応するためにも、政府は災害対策省を新設し、被災者の救済と国民の要望にこたえるべきである。

'11.5.9.朝日新聞 漢方専門医・作家・佐賀 純一氏

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