散歩道<4317>
オピニオン・インタビユー・歴史的危機を超えて(3) (1)〜(6)続く
いたるところに 雨ニモマケズの心 しなやかな強さ
○ ○
・・・今回の大震災の後、どのような日本になると思いますか。
「いまだに危機は進行中であり、全体の状況を判断する材料もありませんが、いくつかの可能性がありまう。ひとつは、この大災害が世界の共感をひきつけていることを、どう生かすかということです。いま世界中の人々が日本の苦境に気持ちを重ね合わせてはいるのではないでしょうか。結局、われわれは同じ人間なのだ、みんな同じ人類なのだという感覚です。貧しい途上国もなけなしの財政から日本に支援を寄せ、日ごろは日本と必ずしも友好的でない国の人々も日本を応援しています。一国に対する同情的感覚がこれだけ広がったのはめったにないことです」
「問題は、この現象がどれだけ続くのか、ということでしょう。この感覚があるうちに他国との連帯をどう築くのか。これが日本にとっての課題です。かっての教科書問題や領土問題が再び起きて、過去と同じような緊張関係に戻ってしまうのか。それとも日本外交は、信頼構築の新しい次元に入れるのでしょうか」
'11.4.29.朝日新聞・米国の歴史家・ジョン・ダワーさん
関連記事:散歩道<検>政治、<検>災害、<検>社説、
